『死ぬまでにやっておきたい50のこと』を読んで自分の中に流れているものの在処を知る

読書感想

Photo by Steffen Trommer on Unsplash

 

『死ぬまでにやっておきたい50のこと』を読みました。

 

ライフプランを考えたいなと思い、「ライフプラン」で検索して引っかかったのを数冊一気に取りせて読んだ本のうちの一つです。

著者の一条真也さんは1963年生まれ。2019年現在56歳のお年ですね。56歳にしては老いについて死について深みのある文章だなと思いました。読んでいて、もっと年配の方が書かれたのではないかと感じ入ってしまうくらい。やはり冠婚葬祭の仕事に従事されているからか、人生の節目や死について触れて考える機会が多いのでしょうか。

この本を読むまでは、結婚式とかお金かかるしいいやー。葬儀も灰をさっと海にまいてもらうのでいいやー。なんて考えていました。

それが、「おわりに」に書かれている以下の文章で、「あっ」と意識が変わりました(単純)。

死とは人生を卒業することであり、葬儀とは「人生の卒業式」なのです。

本の中では、「『修める』という覚悟」「独身時代の自分を修めることが婚活なのです」とあります。

ということは、結婚式も独身である自分を修め、家庭を持った身として生きていく覚悟をする場なのかもしれません。

そういえば、一回り上の先輩が昔、「結婚式はきちんと盛大にあげた方がいいよ。私の時は、婚姻届けだけ書いてさっと出して終えちゃったから、離婚したいと思った時も簡単にさっと離婚届け出して終えられちゃった」と話していました。

 

最近は、「女は夫に服従して当たり前」という空気が変わり、DVやモラハラ夫からの離別はもちろん、「妻」ではなく「母」ではなく「一人の人間として」輝かしく生きていくために離婚を新たな一歩として踏み出す女性もいます。

そんな前向きな離婚も世の中にはたくさんあるのだろうなと思う一方、きちんと節目を作り上げなかったことによって一生を誓い合った仲を簡単になかったことにしてしまうのも、確かに違うよなぁと。

と、相手もまだいないのに「ならば結婚式は神前で」と妄想する夜なのでした。

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