第3の生理用品と言われている月経カップ。
今回はその基本の使い方と、私なりのアレンジ方法(というか、「正直めんどくさいのでこうやっちゃってます」な方法)をご紹介します。
基本の使い方は大きく違いはないと思いますが、メーカーによっては製品ごとに注意事項が違ったりするかもしれないので詳細は各メーカーの取扱説明書を読んでくださいね。
ちなみに私はこちらのスクーンカップを使っております。
前準備
カップを煮沸消毒する
基本は、お鍋にお湯を沸かし、その中に入れて5分ほどぐらぐら煮ます。
しかし、普段料理に使っているお鍋を利用するのはちょっと……と気が引けたので、布ナプキンをつけ込む用に買ったホーロー鍋をしばらく使っていました。
しかし、これも小さい月経カップに対して鍋が大きすぎる。水がもったいない。
ということで、途中からマグカップに入れてレンチンするようにしました。
非公式なやり方ですが、今のところ問題なく煮沸消毒できていると思います。
手を洗い、爪を切り清潔にしておく
手を石鹸で洗って綺麗にしておくのはもちろん、爪も切っておきましょう。
爪の間の汚れを気にするのはもちろん、膣の中に結構指を入れることになるので、中を傷つけないように。
装着
いざ装着です。
月経カップを折りたたむ
月経カップを折りたたみ、膣内にゆっくり入れていきます。
折り方のバリエーションはたくさんあるので、自分にあった方法を見つけてみてください。
ちなみに製品によっても「この折り方がやりやすい」というのがあるみたいです。
色々挑戦してみてください。
ちなみに私は初めは「パンチダウン」で折りたたんでいました。
パンチダウンの折り方
折りやすく持ちやすく入れやすい。
が、 中でうまく開かないことが多かったので、途中から「トライアングル」に。
トライアングルの折り方
初めてその折りたたみ方を見た時は、先が尖りすぎていて痛そう恐いと思いましたが、試してみると全然そんなことはなく。
パンチダウンより細く入れやすく、中でも開きやすくて今ではずっとこれです。
リラックスして入れる
リラックスして入れましょう。
緊張して力んじゃうと全然入りません。いや本当に。
外出が控えていると時間も気になるし「外出先でズレてきたら……」みたいなことを考えちゃって、余計緊張します。
初めのうちはお休みの日など、精神的負担が少ないタイミングでゆったりと挑戦しましょう。
コツは斜め後ろに向かって上がっていく感じで
「下から上に真っすぐ」入れようとするのではなく、「斜め後ろ」方向にゆっくり上がっていくような感じです。
保健体育の教科書を開いて、膣の横断面図を確認しましょう。
結構ナナメっているでしょう?
このナナメっているのを意識しながら入れると入りやすかったりします。
入れやすい姿勢を探りましょう
入れる時の姿勢は様々です。
トイレで足を開いて座る派、お風呂場でお風呂の縁に片足をかける派など。
私は足を開いて座る派です。
挿入の際に失敗して手が滑ると経血が飛び散ることがあります。
床や壁まで飛び散ります。
この殺人事件現場作ってしまう現象は、月経カップ初心者あるあるのようです。(笑)
悲惨な目を防ぐためにも、初めのうちはお風呂場で練習しまよう。
うまく入ったかどうかの確認方法
うまく装着できると、いわゆる無感覚ゾーンにきちんと収まるので「入っている感」が全くない状態になります。
違和感を感じる時は、
- カップが中で開ききっていない
- 正しい位置に納まっていない
が原因として考えられます。
その場合は、
- 月経カップの底をつまんでクルクル回転させる
- 月経カップの側面と膣壁の間を指でぐるーっと沿うようになでる
- 月経カップの底をつまんで軽く上下(奥に入れたり戻したり)させる
そうすると、カップが中で開き正しい位置に納まりやすくなります。
それでもどうしても違和感を感じる場合は、
- 一旦取り出して最初から入れ直ししてみる
- 潔く諦めて月経カップを使うのはまた今度にする
などなど。
無理せず挑戦していってみてくださいね。
再装着 経血が溜まったら取り出して再び装着
月経カップの中に経血が溜まってきたら、一度取り出して中身を捨て、再度装着します。
取り出す時ももちろん手は綺麗に洗っておきましょう。
タイミング
私の場合は多い日は1~2時間でいっぱいになってしまいます。
重みでそうなるのかはわかりませんが、段々と下に降りてくる感じがしてきます。
無感覚ゾーンからズレて「あ、降りてきたな」という感覚を感じたら交換の合図です。
あるいは、初めの頃は布ナプキンやライナーなどをあてておきましょう。
月経カップはいっぱいになって容量オーバーになると普通に溢れて体外に経血が流れ出てきます。
なので、あてておいた布ナプキンに経血がつき始めたら月経カップ交換の合図ですね。
装着が上手くいかなかった保険にもなるので、初めの頃は布ナプキンやライナーは是非あてておきましょう。
私は3年ほど月経カップを使ってほとんど失敗しなくなりましたが、念のため布ナプキンをいつもあてております。
取り出し方
月経カップの底についているシッポみたいな部分は引っ張ってはいけません!
このシッポ部分はカップの底を探すための目印の役割。
シッポ部分に指をはわせてカップの底を見つけてつまみましょう。
たまに、「ここを引っ張って取り出していたら、千切れそう。作りが弱い」という商品レビューがありますが、もともとシッポは引っ張られる用途で作られていないので注意です。
カップの底を見つけたら、ゆっくり親指と人差し指でつまみます。
そのままゆっくり引き抜いていきましょう。
引き抜きにくい時は、カップの側面をベコッと凹ませるようにして空気を通すと、引き抜きやすくなります。
膣内から取り出す瞬間も、気をつけましょう。
急いで手を放してしまうと経血が飛んで殺人現場になります。
カップを取り出したら、中に貯まっていた経血はそのままトイレ or 風呂場の排水溝に流しましょう。
月経カップを洗う
取り出した月経カップは、経血がまとわりついているので洗いましょう。
えっ?! トイレの場合、個室内でどうやって?!
って思いますよね。
家の中ならそっと手で隠しながら洗面所へ持っていけますが、家族がいたりするとちょっと照れます。
外出時だとなかなかスリリングな体験になりそうですよね。
そんなわけで、アレンジです。
アレンジ1 ノンアルコールのウェットティッシュで拭く
アルコールが入っているタイプだと、再装着の際に沁みるそうなのでノンアルコールタイプで。
アレンジ2 水を入れたペットボトルを持ち歩きそれで洗い流す
ペットボトルに入れた水を使って、取り出した月経カップを便器の上でうまいこと洗います。
…洗うそうです。
私は「ペットボトル持ち歩くのが大変そう……」ということで試したことがないです(‘▽’)
が、周りの使用者の話を聞くと人気の方法です。
アレンジ3 トイレットペーパーで拭いちゃう
私はこれをやっています。
トイレットペーパーの繊維とかついて、本当はいけないんだろうなーどうなのかなーと思いつつ、なんかもうこれが一番楽で。。
今のところ身体に異常はないです。
やる時はあくまで自己責任でお願いします。
アレンジ4 なんなら洗わずにそのまま入れちゃう
たぶんもっといけない方法。。
特に多い日なんかは取り替え頻度も多い&すべりが良く片手でもカップが入れやすいってことで
さっと取り出して中身を捨てて、空気穴だけささっとふき取った後、そのままイン! です。
やる時はあくまで自己責任でお願いします。
空気穴も洗う
どの方法の時も、空気穴まで綺麗にするようにします。
水で洗う時は、カップの中に水を貯めて手のひらで蓋をします。
そのままカップをぐーっと押すと空気穴から水がぴゅる~と出ていって綺麗になります。
楽しいですよコレ^^
ティッシュで拭く際は、空気穴の部分をぐっと折り曲げるようにして空気穴を広げ、ふき取ります。
1日1回は匂いのついていない石鹸で洗う
外出先では、さっと水で洗ったりウェットティッシュで拭いたりでOKです。
けれど清潔のため1日1回は石鹸で洗いましょう。
私はいつも夜のお風呂の時にお風呂場で外して石鹸で洗います。
洗い終わったらそのまま再装着です。
使い終わり
月経が終わったら洗って乾かしてしまいます。
明確にいつまで使ってよいというのは書かれていませんが、私はいつもまったく経血色がなくなるまで使いつづけます。
あの最後の最後に出てくる残りカスっぽいものまで月経カップに受け止めてもらいます。
石鹸で洗う
煮沸消毒する
乾燥させる
専用の袋に入れて保管
スクーンカップの場合は、保存用のコットンポーチがついてくるのでそれにしまい、冷暗所で保管します。
ビニールなどの通気性の悪い袋だと、よくないそうです。
各メーカーの保管方法をきちんと調べてみてくださいね。
まとめ
第3の生理用品である月経カップ。
基本の使い方を私なりのやり方と合わせて紹介させていただきました。
慣れればとても便利でおススメなので、是非ともゆっくりトライしてみてください!
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