最近、働き方について色々考えているとのえです。
フリーランスで働くことを夢見た時期もありましたが、向いてない気がする。
今後の人生、どんな働き方生き方をしていったらいいのかなと。
考えを突き詰めるために、過去から現在の仕事観について振り返ってみたいと思います。
昭和生まれの30代女性がどんなことを考えているのか気になる方はどうぞ。
幼少期~青春期
父親は大手企業のサラリーマン。
新卒からずっと同じ会社で、定年まであと数年このまま勤め続けるようです。
一つのところにずっといられなかった私からすると尊敬でしかありません。
母親は結婚を機に専業主婦でしたが、子どもたちに手がかからなくなってからフルタイムで復帰。
母親が二つの局面を見せてくれたおかげで、
- 専業主婦の楽しさ辛さ
- 母親も働きに出ることのメリットデメリット
を知ることができて良かったなと思います。
たまに、どちらか一方でしかなかった人がもう一方を正しく理解していなかったり知らなかったりするがゆえに、選択肢から除外している人もいます。
(自分の母親はずっと働いていたという人が、専業主婦をけなしまくっていたり)
(専業主婦もすんごい仕事しとるで)
かくいう自分も、もし母親がずっと専業主婦だったら「女性が外に出て働くのなんて!」と躊躇していたかと思います。
両方を知っていてどちらも当たり前の選択肢として自分の中にあるのが良かったなと感じました。
反面、両親ともどこかの企業に勤めて働く形式だったので、ザ・サラリーマン思考で育ったと思います。
フリーランスや自営業あるいは起業するといったことに関しては、まったく別世界という認識でした。
そんなわけで、
- 働くとは会社に勤めるもの
- 子育て中は仕事をセーブ(辞める)
- 子どもの手がかからなくなったら仕事再開
みたいなものが自分の中にはっきりとありました。
学生時代
何かの本で読んだ、
「女性はライフスタイルが変わりやすい。どこにいってもどこのタイミングでさっと取り出して使えるようなポータブルキャリアを身に着けよう」
というのを意識するようになりました。
ちょうど当時抱えていた職業的な夢も、いわゆる専門職として通用するものだったので、
- 働くとは会社に勤めるもの
- 子育て中は仕事をセーブ(辞める)
- 子どもの手がかからなくなったら仕事再開
も叶えられやすいし、よしよしと思っていました。
しかし、この頃から世間は「女性もずっと会社で(正社員で)働くのが当たり前!」という風潮になってきます。
腰掛入社や寿退社みたいな言葉はもはや死語。
「私は一旦仕事を辞めて100%子育てに集中したいのにな……」
そう思っていましたが、社会がそれを許さないという感じでした。
さらに、この時期これら本に出会います。
金持ち父さん貧乏父さんの方は、よくマルチ商法の勧誘の材料に使われているのでよくないイメージを持っている人も多いかもしれませんが、本自体は普通の良書です。
簡単に言うと、
- 会社員で働き続ける限り豊かにはなれない
- 自分でビジネスを持たねばならない
- お金に働かせることをしないといけない
といった内容です。
お金持ちになりたいならばね。
なるほどなーと思いつつ、自分でビジネスなんてまさか……と思っていました。
特に、セールスに苦手分野を持っていた私はずっと無理だろうなと。
でも、心の底のどこかで
「いつか一発あててみないとな(ビジネスやってみないと)」
と思うようになりました。
新卒社会人時代
学生時代に抱いていた職業的な夢は色々あって打ち破れていました。
心残りはありましたが、当時似た分野に方向転換するなどといった動きもできず、とりあえずどこかに会社員として勤めようと考えました。
大学を卒業して「普通」じゃない道を選ぶ勇気も行動力も当時なかったのですよね。
とりあえずどこかに就職しなくてはと就職活動をしました。
専門職として勤めることをずっと考えて生きてきたので、少しぽっかりしたような気持ちを抱いていたのを覚えています。
結局、自分はこの働き方はしないだろうなとずっと思っていたOLになることになりました。
初めのうちは、
この会社でも頑張っていく!
と少しばかり燃えていました。
このとき既に「女性もずっと会社で(正社員で)働くのが当たり前!」という時代の考えが浸透してきていたので、この会社でバリバリ働いていこうと思いました。
けれどね、数年たって早々に心折れるわけですよ。
もうゴッツゴツのガラスの天井しか見当たらない。
そんな社会だった。
数年経った社会人時代
ガラスの天井を前に、
「私はここでどれだけ頑張ってもどうにもならないんだな」
というのを早々に感じ始めます。
新卒時代、かすかにあった希望はしぼみ始め。
上司や会社に言われた「女は上にあがれない」系統の言葉でモチベーションは砕け散りました。
さらに、ストレスで体調を崩し始め、途中の数年は病院代を稼ぐために働くようになっていました。
隔日で病院に行っていたような時期も。
またこの頃、ずっと自分を悩ませていた体調不良もPMSやPMDDだということも判明しました。
月の半分は何かしら体調不良を抱えて、元気な時期の半分も生産性がありません。
デスクワークが多めでしたが、椅子に座っていることすらしんどい時も。
働く前は
- 「子どもができたら一旦仕事を辞めて100%子育てに集中したいのにな……」
- 「でも今は子どもいてもフルタイムで働かなきゃいけないのか……はぁ」
と、子育てと仕事の両立に頭を悩ませていましたが、
子どもどころがまず自分自身の体調と仕事の両立ができていないという、なかなかしんどい状態に。
身体の不調に関してはずっと薬で対処していました。
PMS・PMDDに対しても、アロマセラピーから始まり、ヨガや漢方、薬などあらゆる手段を試しました。
すべては「勤労」するために。
でも、働くために病院に行き薬代を稼ぐために働く日々を続ける毎日の中で、
自分の身体と心と向き合った時に、私はこのままここにいていいのだろうか?
と悩み始めます。
けれど時代は共働き絶対の全盛期。
当時の愛読書である○経ウーマンは
「どんなに仕事に疑問を持っても、とりあえず正社員は続けよう!」
とまくしたてます。
(当時のその雑誌にその意図はあったかわかりませんが、私はそう読み取った)
だいぶ悩みました。
確かに、今のこんな状態の私じゃ他の会社なんて雇ってもらえない! と。
ボロボロになっていく身体を引きづりながら。
消えそうな心の灯を守りながら。
正社員という立場は絶対に手放してはいけないと。
必死に頑張っていました。
けれど、そうこうしてさらに数年経った頃、時代がまた変わってきました。
人生100年! これからは「個」の時代!
会社に依存せず、自分で稼ぐ力こそが大切!
と。
ちょうどLIFE SHIFTが出版された頃ですね。
愛読書の○経ウーマンも会社員を辞めて自分でビジネスを起こし始めた人達をこぞって取り上げ始めました。
「なんだ。あれだけ正社員正社員言ってたくせに、ころっと変わるもんなんだな」と思ったものです。
(当時のその雑誌にその意図はあったかわかりませんが、私はそう読み取った)
そんな感じで、
正社員という身分を絶対に手放してはならぬ
という思いから徐々に解き放たれていきます。
そうすると、安定正社員が染み切っていた脳にふとしたことが蘇ります。
そうだ。私は、
「いつか一発あててみないとな(ビジネスやってみないと)」
と思っていたんだ。
ならば辞めよう。
ここにしがみついている限り、次の行動を起こせない。
一度すべてを手放して、整理しよう。自分の人生を。
あとまず薬漬けになった体調を整えたい。
会社に雇われず、
自分の力で稼ぎ、
好きなことで生きていく。
そう覚悟を持って動き出すことを、今の安定した正社員という身分が邪魔をする。
それを断ち切るために、自分の力で稼がざるを得ないって追い込むために、一旦辞めて手放そう。
そう思ったのでした。
そうして勢いのまま辞めればいいものを、またなんやかんや数年悩んでようやく退社。
社交辞令とは思いますが、同僚や先輩方には惜しまれながらの退社となりました。
いい場所だったと思います。
でも会社のやり方が合わない。
私の価値観や今後目指したいところと合わない。
そう思って、思い切って退社したのでした。
現在
現在は、無職で貯金を切り崩しながらの生活をしています。
まず、今後また正社員で働いていくということに関して(なれるかは別として)
- PMS・PMDDはずっと抱えるものなのでフルタイムは合わない
という思いから、正社員以外の道を探したいと思いました。
バリバリ働けるならフルタイムサラリーマンでも上を目指せるかとは思うのですが、
PMS・PMDDがここぞという時にバリバリを失速させます。
自分の仕事観とは、振り替えってみると
- 基本的に仕事はきちんと頑張ろうという思いはある
- けれど頑張りが報われないと知った時にモチベーションが折れる
- 頑張るぞ!という想いとは別にPMS・PMDDは襲いかかる
- 頑張っても報われないならできるだけ頑張りたくない
- 頑張っても頑張りきれないならほどほどでいいのかもしれない
- 仕事も大切だけど自分の身体も大切
という感じでしょうか……。
でも、これって自営業やビジネスをやるにあたってなかなかマイナス要因ではないでしょうか。
特にビジネスなんて、頑張っても報われないことばかりではないかと。
起業して失敗して起業して失敗してを繰り返して。
それでも続けた人が成功する。
いち従業員であった私には想像もできないプレッシャーもあるだろうなと。
そうすると、私にあった働き方ってなんだろう?
会社員? 自営業? フリーランス?
それを今、色々模索している最中なのです。
余談
以前、0歳児の親戚の子どもを預かった時、ほんの数時間でしたがめちゃくちゃ大変でした。
一瞬たりとも気を抜けない。目を離せない。トイレにだっておちおちいけない。
泣いているのになぜ泣いているかわからない。
ようやく落ち着いてくれたかと思ったらまた泣きだす。
たった数時間でこっちはへとへと……。
この時は、私と私の母親とで預かっていたので、なんとかなりましたが。
いやもう、これを1人で24時間×365日やるって無理すぎる。
ネットで、「子どもを預けてフルタイムで働いていた方が楽」という言葉を見かけたことがあります。
当時は、子どもを預けて会社でフルタイムで働く方が大変そう……と思っていましたが、
この時、「確かにそうかもしれない……」と身に染みて思ったのでした。
子育てにフルコミットしている世のお母さんお父さん凄すぎる……。
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